10月某日

 

秋の長雨で気温が一気に下がり、

更に追い打ちを掛けて

台風が接近していると云う、

そんなある夜…

 

ボクらはふたり、

寒さと小雨に耐えながら

黙々と帰宅していた。

  

アパートに到着し、

“やっと一息つける…”

ホッとした、その時

 

『ニー ニー』

 

子猫の鳴き声を聞いたような気がした。

 

“まさかな…”

と思いつつ

声を頼りに周囲を見渡すと…

 

玄関横の暗がりに

身を縮こませている子猫を見つけた。

 

とっさに親猫の姿を探す。

  

だけど、どこにも居ない。

 

 

 

『ぴゃーぴゃー』

 

その鳴き声は

「SOS」にも「心細さ」にも聞こえた。

 


ほんのちょっとだけ近付いてみる。

 

『シャーッ!』

 

本能なのだろう。

こんなに小さくても自分の身を守ろうと

威嚇をしてくる。

この子の精一杯の強がりなのだ、

と思った。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

止む様子のない冷たい雨。

 

人通りは少ないが、

夜中でも絶え間なく行きかう車。

 

子猫の鳴き声をかき消す、

時折通るトラックの轟音。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

この状況。

あなたならどうしますか?

 

 

 

 

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