◆前回のお話◆



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>>ご存じない方はこちらをご覧ください(東京新聞)
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 毎年、夏休みが終わる頃に新聞で見かける『虐め』『悩み』『stop自殺』の文字。
 自分の経験も役立つのでは…と思い、数か月前から記事構成を何度も見直し、イラストに描き始めました。
 改めて感じたことは「記憶がぼんやりしていること」。3年間と長い期間の事なのに、断片的にしか憶えていない。今回のこと以外に良いこともたくさんあったかもしれません。
そして、兄が問題を抱えていたことも理解しているので
兄に対して“恨み”という感情は全くないことを再認識しました。

 気持ちのいい話ではない。読んで頂いた皆さんが感じる以上に自分も気持ちいいものではありませんでした。最後まで描けるのか?と自問しながら何とか最後まで描き上げた次第です。

 この辛い経験をしたことで、『人の痛み』がわかるようになりました。仕事で悩んでる後輩は様子をみているとわかります。声をかけることもできるようになりました。話を聞いてあげることもできるようになりました。

 でも、『だから辛い経験をしてよかった』とは1ミリも思いません。

 今回のエピソードで一番言いたかったことは『子供のSOSに気が付いてほしい』です。

 悩んでいる子は皆、SOSのサインを出しています。

 新聞やネットでみる記事には「逃げていい」「相談をして」と、子供が自ら行動を起こす内容で書かれているものがほとんどですが、「子供はSOSをすでに出している」とボクは思うのです。そのSOSに気付いてあげるのは大人しかいません。

一連のエピソードは、両親や兄に当時の感情をぶつける意図はありません。
 両親に対しては育ててくれたことに感謝していますし、仕事で忙しかった両親の立場を理解できる節もあります。

 今、我が家はどうだろう?

 僕たち夫婦には子供はいないけど、もしかしたら「忙しい」を言い訳にヨメ(家族)の悩みに気付いてあげられていないかもしれない…。
 今日は帰ったら、ヨメとゆっくり会話をしようと思うのです。

 心のゆとりや、他人への配慮を忘れがちの今だから、
過去の小さな自分に諭されてる気がします。



今回の記事でこの連載は終わります。
この「3つの願い」を書くために
自分の経験を引き合いに出した次第です。
長い連載になってしまったこと、
暗い話題が続いたこと、
ご覧頂く中、気分を悪くされた方がいましたら、
お詫び申し上げます。
この記事を読んだことで
周りの子供の様子を気にかけるきっかけになってくれると嬉しいです。

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